量子論のポイントを分かりやすく解説
あいまいさこそが自然の本質だと主張する量子論に反論するアインシュタイは、外部から中が見えない箱の中に電子を一個入れ、ふたを閉じこめた後で、箱を左右二つに切り分け、切った面には板を張って片方の箱を1億光年の彼方に箱を持っていき、地球に残った箱を開けるというEPRパラドックスという思考実験をしました。
この実験で、量子論の物質の状態は観測されるまで確定しないと考えると、地球に残った箱を開けたという情報が1億光年の彼方の箱に瞬時に伝わり、向こうの箱の状態も確定させたということになり、アインシュタインは、ある影響が瞬時に時間ゼロで離れた場所に伝わるのはおかしいとして、量子論が主張する観測されていない物質のあいまいさを否定しました。
このパラドックスは多くの科学者によって議論されましたが、およそ半世紀後にフランスの物理学者アスペが、ベルの不等式というものを用いて、時間の進み方がさまざまに変化することを説く相対性理論では、離れた場所で起きた二つの出来事は絶対に同時に起きたと言えなくなるため、EPRパラドックスの矛盾は解消されるとしました。
最終更新日:2008/07/20